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文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年4月7日

膀胱炎

膀胱炎の原因・症状について

膀胱炎(ぼうこうえん)とは、細菌が尿道から侵入して膀胱で繁殖した結果、膀胱が炎症をおこす病気です。排尿時の痛み、残尿感、頻尿などの症状があります。

膀胱炎は男性より女性がなりやすい病気です。男性よりも女性は尿道が短いこと、尿道と肛門の距離が短いことから、細菌やウイルスが侵入しやすいからです。

デリケートな部分の病気であるため、なかなか相談できない方も多くいらっしゃいますが、非常に多くの方が膀胱炎で悩まれています。

膀胱炎を改善するためには、まず膀胱炎がどのような病気なのか知ることが大切です。このページでは、膀胱炎を改善したい方のために、膀胱炎の症状・原因について詳しく説明しております。

【目次】

  1.  膀胱炎とは?
  2.  膀胱炎の症状
  3.  膀胱炎の原因
  4.  膀胱炎の一般的な対応
  5.  膀胱炎に対する当院の方針

1. 膀胱炎とは

膀胱炎とは、排泄のときや性交のときなどに尿道に細菌が入り、膀胱で繁殖した結果、膀胱が炎症をおこす病気です。

膀胱や尿道はあまりきれいなイメージがないかと思いますが、普段の膀胱や尿道は、ほぼ無菌の状態です。

通常であれば、本来持っている防御機能で細菌の侵入を防ぐことができます。

しかし、体力が落ちて免疫力が低下しているときや、排尿回数が少ない方、尿意をもよおしても我慢することが多い方などは細菌が侵入しやすい状態となっており、膀胱炎にかかりやすくなります。

膀胱炎の原因となっている細菌は、その多くが大腸菌です。

膀胱炎の主な症状は、排尿時の痛みや残尿感、頻尿、尿の濁りなどです。熱はほとんど出ません。膀胱炎は男性よりも女性がなりやすい病気です。女性は「尿道と肛門の距離が短い」「尿道が短い」という2つの理由があるからです。

膀胱炎も細かく言えばいくつも種類があるのですが、一般的な膀胱炎であれば、抗生物質の内服のみで改善することができます。ただし、この病気は再発しやすいのが特徴です。

膀胱炎を繰り返す方は、生活習慣において膀胱炎になりやすい要因があるとされています。そのため生活習慣を見直し、対策を考え、予防していくことがポイントとなります。

よく知られている膀胱炎というのは、急性膀胱炎のことです。膀胱炎はこのほかにも、慢性膀胱炎・出血性膀胱炎・間質性膀胱炎と呼ばれるものがあります。

2.  膀胱炎の原因

膀胱炎の原因を膀胱炎の種類別にご説明します。

急性膀胱炎
急性膀胱炎は尿道から膀胱へ細菌が感染することによりおこります。主な細菌は大腸菌で、原因菌の80パーセント以上を占めています。

大腸菌の次に多いのは黄色ブドウ球菌で、このほかにもまれではありますが、いくつかの菌が挙げられます。

細菌だけでなく、ウイルスや真菌の感染によって膀胱炎を発症することもあります。

慢性膀胱炎
慢性膀胱炎の原因の1つには、急性膀胱炎が慢性化したということが考えられます。そのほかには、別の病気にかかっていて、その病気から細菌などが膀胱に侵入し、繁殖して膀胱炎をおこすというものです。原因となるのは腫瘍や糖尿病、尿路結石や膀胱結石、前立腺肥大などがあります。

出血性膀胱炎
ウイルスや細菌の感染によるもののほか、薬や放射線の影響によるものもあります。出血性膀胱炎を引き起こすウイルスには、子どもがかかりやすいと言われるアデノウイルスがあります。また、出血性膀胱炎をおこす薬には、免疫抑制剤や抗がん剤などがあります。

間質性膀胱炎
細菌などの感染がないにも関わらず、膀胱が慢性の炎症をおこしています。原因はまだ明らかになっていませんが、膀胱の機能障害や免疫の異常反応など、さまざまな説があります。

3.  膀胱炎の症状

膀胱炎の症状はどのようなものがあるのでしょう。膀胱炎では、排尿に関連する症状が中心となって現れるのが特徴です。

膀胱炎でお困りの方すべてに同じ症状が出るとは限りませんし、膀胱炎の種類によって症状の程度も違います。

膀胱炎では、一般的に発熱は見られません。もし熱がある場合には、腎盂腎炎(じんうじんえん)や前立腺炎などにかかっていることが考えられます。

膀胱炎を引き起こす他の病気が隠れていたり、膀胱炎の炎症がさらに広がっていたりする可能性があります。

以下に膀胱炎の症状をご紹介します。排尿に関するこれらの症状がある場合には、膀胱炎の疑いがあります。

  • 排尿するときに下腹部痛(膀胱の痛み)が生じる
  • 排尿の終わりに下腹部痛(膀胱の痛み)が生じる
  • 何度もトイレに行きたくなる
  • いきなり尿意を感じ、我慢できないほど切迫する
  • 尿が白っぽく濁る
  • 尿が赤くなる(血尿)
  • 排尿してもすっきりしない(残尿感)

間質性膀胱炎は詳しい検査が必要となってきますが、まず膀胱炎が疑われる場合には、問診と尿の検査を行います。先にご紹介した症状のほか、尿の検査において尿中に細菌や白血球などが確認できると膀胱炎とされます。

4. 膀胱炎の一般的な対応

膀胱炎の対応法は、その原因によってさまざまです。

・急性膀胱炎
急性膀胱炎では、感染している細菌に効く抗生物質を内服します。膀胱炎では原因菌が大腸菌であることが多いので、抗生物質が選択されます。

抗生物質の内服期間はおおよそ1週間です。内服を開始して2日ほどで排尿時の痛みが軽くなる、尿の色が改善するなどの効果が見られるようになってきます。

・慢性膀胱炎
慢性膀胱炎は、急性膀胱炎よりも長い間炎症が続いていますので、急性膀胱炎よりも改善に時間がかかります。もし細菌性の膀胱炎でないときには、別の原因に対する対応を行うのが優先となります。

急性も慢性も膀胱炎を繰り返さないために、水分を多くとることや陰部を清潔に保つこと、トイレを我慢しないことなど、日常生活でできる対処法を行っていきます。

・出血性膀胱炎
アデノウイルスの感染が疑われる場合は、感染が落ち着くまで水分を多く摂取し、トイレを我慢せずに頻繁に排尿するようにします。

薬の副作用である場合には、出血性膀胱炎の程度によって対処法も違ってきます。軽い出血性膀胱炎では止血剤を投与して出血を抑えることがありますが、原因となっている薬剤を一旦中止して様子を見ることもあります。

・間質性膀胱炎

間質性膀胱炎では、内視鏡を使って膀胱の粘膜に異常が見られる部分を焼いたり、膀胱に生理食塩水を満たして膀胱を広げたりする対応を行います。原因がはっきりしていない膀胱炎のため、確実な対応方法がないのが現状です。

間質性膀胱炎では、症状を悪化させると言われる酸性の食べ物を避け、気分転換などを行いストレスがたまらないようにします。

5.膀胱炎に対する当院の方針

膀胱炎を改善するために以下の方針で鍼灸施術を行います。

 膀胱粘膜の改善 

膀胱粘膜が、炎症などにより過敏になっている事が多くあります。このため、少しの尿でも敏感に感じます。肌荒れを起こしているようなイメージです。

膀胱炎でお困りの方は、長い間の辛さにより、敏感になっています。また再発を繰り返しやすいです。膀胱炎を改善するための、大切なポイントです。

自律神経のバランスの改善

自律神経とは、身体を一定の状態に保つためのシステムです。自律神経は、尿意に大きく関係しています。自律神経のバランスが乱れますと、尿意も乱れます。このため、膀胱炎の症状が起こりやすくなります。

自律神経のバランスは、検査ではわからないので、原因不明と言われます。

見逃しがちな問題ですがとても大切です。

免疫力の改善

膀胱炎はつらい症状です。このため、本来身体を守ってくれる免疫力が低下していきます。

特に、内臓の冷えは、頻尿の原因であり、免疫力低下の原因です。見逃しがちな問題ですが、膀胱炎を改善するために大切なポイントです。

頻尿・過活動膀胱の症状は、睡眠不足となりやすく、身体も疲れがちになります。外出するのが不安となりますので、旅行・趣味・仕事にも影響を与えます。

膀胱炎の症状は、薬も増えていく傾向が大きいので、副作用の心配も必要です。毎日の生活を充実させるためにも、膀胱炎はしっかりと改善しなくてはなりません。

膀胱炎では原因に合わせて対応を行い、膀胱炎を繰り返さないように予防法も取り入れていくことがポイントとなっています。膀胱炎は、適切な対応を行うことが改善には大切です。どうぞあきらめないでください。

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