文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年1月22日
変形性膝関節症とは、何らかの原因で、膝関節周辺が変形して、痛みを生じる病気です。変形性膝関節症でお悩みの方は、階段の昇り降り、正座が出来ない、痛くて歩けないなど、生活に大きな影響を与えます。
変形性膝関節症の場合、お薬、リハビリ、たまった水を抜く、場合によっては手術を行う事もあります。
これらで改善されると嬉しいのですが、なかなか良くならず、たくさんのお薬・病院を受けられている方も多くおられます。
精神的な負担も大きく、うつ的な症状にお困りの方も少なくありません。これをお読みのあなたも、そのお一人かもしれません。
変形性膝関節症はとてもつらいですが、しっかりと対応をしてあげることが大切です。このページでは、変形性膝関節症の原因・症状等について詳しく説明しております。
【目次】
変形性膝関節症は、膝関節の機能が低下することで痛みを伴うものです。膝関節の機能が低下する原因として、加齢や筋力低下、肥満などによって発症することが多いです。
変形性ということなので、膝軟骨や半月板のかみ合わせが変形することで痛みが出てきます。
変形性膝関節症には、膝軟骨や半月板が時間をかけて変形する一次性、膝のけがなどで引き起こされる二次性の2つのパターンがあります。
病院では、診断では問診や触診、X線撮影、血液検査などの検査により判明することが多いです。
変形性膝関節症は、X線撮影では骨の形状が把握できるので、骨の形状をよく調べることで現在の状態を把握することができます。変形性膝関節症は、日本国内だけでも約700万人以上の患者がいると言われています。
変形性膝関節症でお悩みの方は、年齢による諦めや痛くても我慢しているといったケースが多く、膝を使うには十分なケアが必要になります。
40歳以上の男女の約6割が患っていると言われ、女性の方が男性より患者数が多いといわれていて、高齢者なら男性の4倍以上とも言われています。
変形性膝関節症の症状は、軟骨や半月板などが変形することで、痛みを伴う症状が発生します。変形性膝関節症の初期は、関節軟骨だけがダメージを受けるようになっていますが、後に関節軟骨が摩擦することでダメージが大きくなります。
そして半月板の断裂、骨と骨をつなぐ靭帯の障害へと進んでいき、さらに痛いものへとなっていきます。ダメージが大きくなれば関節炎を発症し、関節間に含まれている関節液が過剰に溜まり、膝関節水症を発症します。
変形性膝関節症の症状では、階段の上り下り、正座などが苦手となります。
変形性膝関節症の症状では、水がたまるなどの症状が続くと、大腿骨と脛骨が直接こすれることで激しい痛みを感じ、ついには歩行困難になってしまう恐れがあります。
変形性膝関節症で水がたまると言われている症状は、炎症を起こした部位を守ろうと関節液が防御反応で発生するようになっているのです。
変形性膝関節症の治療でたまった水を抜くことがあります。水を抜くと当初は楽になるのですが、しばらくすると痛みは戻り、抜いても炎症が続けば水は溜まり続けることが多くあります。
変形性膝関節症の原因は、半月板と軟骨が変形してクッション機能がなくなったことで発症するものです。変形性膝関節症の原因には、一次性と二次性のものがあります。
変形性膝関節症の一次性の原因は、膝の酷使や加齢などによって発症するものです。半月板や軟骨の変形により痛みが現れます。膝の酷使や過労などで半月板がもろくなると、足の衝撃が直接軟骨にかかります。
半月板が損傷すればその衝撃が軟骨にかかり、軟骨が変形して破片が飛び散ります。飛び散った破片により、膝の神経細胞を刺激し痛みが発症します。
半月板と軟骨がなくなれば衝撃が骨にひびき、骨が変形することになります。最初は痛くありませんが、後に痛いと感じるときはかなり症状が進んでいると言われています。体重が増えると、膝にかかるため、半月板や軟骨を痛める原因になります。
変形性膝関節症の二次性の原因には、関節のリウマチや膝のけがなどで発症することが多いです。何らかの他の原因により、膝関節が変形することによるものです。いずれにしましても、変形性膝関節症は、歩行困難、痛みを伴い生活の質を大きく下げるものです。
変形性膝関節症の治療方法には、大きく保存療法と手術の2つの方法があります。
保存療法で効果がない場合は、手術が選択されることもあります。
保存療法においては、薬物の投与や装具の装着、リハビリなどを行います。変形性膝関節症は生活習慣によって引き起こされることが多いため、運動や食事の見直しをすることで症状の改善に効果があります。体調をコントロールするだけでなく、筋力を向上させることでも、膝への負担を軽減します。
大規模の手術だと人工関節などを入れることもあります。
変形性膝関節症では改善される方もおられますが、病院に通い続けても良くならない方も多いのも実情です。ご自身で歩けない、動けないのは本当につらいものです。変形性膝関節症は、早期に対応する必要があります。
病院で改善しにくい変形性膝関節症があります。これは、膝周辺の軟骨・骨が痛みの原因でない場合です。この場合の原因として
1.膝周辺の筋肉の過緊張
膝周辺の筋肉が緊張すると、膝周辺が硬く、動きにくくなります。このため、無理な動きが、膝へ大きな負担を与えます。
特に、階段の昇り降り、正座はご自身の体重がかかるため、痛みを強くします。筋肉の緊張は、レントゲンやMRIではわかりにくいので、見逃されがちになります。
2.身体の冷え
身体の冷えは、血流を悪くします。特に下半身が冷えがちな方は、痛みが強くなり、回復力が低下します。この結果、変形性膝関節症の症状が強くなります。
3.免疫力の低下
変形性膝関節症の痛みが長く続くと、本来あなたを守ってくれる免疫力が低下します。このことにより症状が悪くなるという悪循環が生じることがあります。免疫力を回復させることは変形性膝関節症の改善にはとても大切なことです。
変形性膝関節症は、本当につらいです。ご自分で思うように動けないというストレスは、精神的にも大きな負担を与えます。改善しにくいことも多い変形性膝関節症ですが、原因を見極め、しっかりと対応することが大切になります。どうぞあきらめないでください。
神戸市東灘区 KKさん 60歳 女性 ケアマネージャー
ある夜、突然膝が動かなくなり、それ以来、立ち上がると膝が伸びず、痛みが生じる様になりました。腰痛が原因ではと治療するも改善なく、2ヶ月後、さらに歩行中に突然激痛が走り、腫れと痛みが強くなりました。
歩くと骨に響くような痛みが走り、どのように歩けばいいのか、階段では手すりにしがみつき、毎日膝の痛みを愚痴る日々でした。数か所の整形で診ていただくも改善はしませんでした。
そんな折、インターネットで整形外科を検索中にどういう訳か-横幕鍼灸院-と。鍼灸!?これも何かのご縁とさっそく診て頂くことにしました。初診で驚くほど楽になりました。
週1回程度の治療で2か月たち、今では階段の昇り降りも不自由なく、正座もできるまでに回復しました。仕事を持つ私には、一時間ほどの治療時間は、身体の力が抜けリラックスできる至福の時間です。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
土曜日・日曜日も受付・施術しています。
当院は完全予約制です
078-891-3590
2024年12月31日(火)から2025年1月3日(金)まで冬季休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承のほどお願いいたします。
「壮快2023年4月号」
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