文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年2月12日
子宮内膜症でお困りの方は非常に多く、痛み・不安・不正出血などの症状でお悩みです。子宮内膜症は、不妊症の原因となります。不妊の方の約20~30%が、子宮内膜症をお持ちだとも言われています。
不妊症を改善するためには、子宮内膜症について知る事は、とても大切な事です。このページでは、子宮内膜症と不妊症について詳しくお伝えしていきます。
【目次】
子宮の中は、子宮内膜という上皮組織が存在しています。この子宮内膜は月経周期に伴い受精卵が着床しやすいように肥厚し、妊娠が起こらなかった場合には月経によって体外へと排出されます。
子宮内膜症は、本来であれば子宮の内腔にあるこの子宮内膜が、卵巣やダグラス窩、S状結腸、膀胱、腹腔、直腸、仙骨子宮靭帯、膣、外陰部などの子宮以外の場所に発生する女性の病気です。
子宮内膜症は女性の5〜10%程度に見られるとされています。初潮から年数が経つほど有病率が増加するとされており、10代には少なく、20代、30代と有病率が増加していき、40代でピークとなります。遺伝的な要素の関連もあるとされており、不妊症の原因ともなります。
特に、月経周期が短い女性、月経の期間が長い女性、未妊娠の女性やが子宮内膜症になりやすい特徴であると言われています。年をとって閉経を迎えることで卵巣からのホルモン分泌がなくなることで、子宮内膜症の症状もおさまっていきます。
子宮内膜症の症状として、多いのが、生理時の非常に強い痛みであり、子宮内膜症の女性のほとんどにこの症状がみられます。
生理時以外に生じる下腹部痛や腰痛、排便痛、性交痛といった痛みに関する訴えも多いです。その他にも、月経困難、不妊、不正出血や多量の経血などの症状がみられます。
子宮内膜症は月経を重ねるとともに進行していくため、月経の回数が多いほど症状が進行していきます。そのため、年々症状が重くなっていく傾向にあります。
また、不妊については、その原因の20〜30%が子宮内膜症であるとも言われています。子宮内膜症が、卵管に生じると卵管障害を起こし、排卵による卵子の通行を妨げてしまうことで不妊の原因となります。
卵管に癒着がなく、排卵があっても、子宮内膜症があることで、妊娠が起こらないこともあります。このメカニズムについては、不明な点も多いですが、子宮内膜症の存在自体が妊娠に不利に働くと考えられています。
子宮内膜症の原因は、はっきりと解明されていません。遺伝による影響やストレスの多い方がなりやすいなどの報告もありますが、そのメカニズムについては現在も探求中です。
子宮内膜症の原因としては、月経血の逆流によるものがあります。月経血は膣を通って体外へと排出されます。
しかし、この血液が子宮から卵管を通ってお腹に逆流することで子宮内膜症が発生すると考えられています。また、体腔上皮化生説と呼ばれる物で、腹膜が何らかの原因で子宮内膜に変化してしまうというものです。
子宮内膜症の症状の経過としては、子宮内膜症を起こす組織が、卵巣や腹膜などで大きくなります。このとき、月経によって剥離した組織や血液が溜まることで、ブルーベリースポットと呼ばれる小さな血腫ができます。この点状の病巣は、月経を繰り返すことで大きくなっていき、次第に固まり癒着を起こします。
卵巣内部が血液でいっぱいになってしまうチョコレートのう腫と呼ばれる状態となります。癒着が骨盤内の臓器全体にまで広がってしまうと、月経時以外にも非常に強い疼痛を引き起こすことにもなります。
子宮内膜症の対応は、大きくお薬と、手術の2つにわけられます。
子宮内膜症の症状は月経が来るたびに卵巣から分泌されるエストロゲンの働きによって症状が進行します。妊娠や出産を経験して、月経が止まることで子宮内膜症の病状が緩和します。
お薬では、エストロゲンの分泌や働きを抑制することで、子宮内膜症の対応を行います。お薬には、月経を起こす女性ホルモンの分泌をとめ閉経後と同じ状態を作る偽閉経療法と、体内のホルモンバランスを妊娠した状態と同じにする偽妊娠療法があります。
子宮内膜症のお薬を使っても、子宮内膜症が改善せず再発を繰り返す場合、著しく進行している場合などは手術を行う事があります。
手術は、保存術、卵巣機能温存術、根治術の大きく3種類があります。子宮内膜症の病状の進行具合や妊娠希望の有無によって変わります。妊娠を希望する場合には、卵巣や子宮を温存して病巣のみを取り除く、腹腔鏡を使った保存術を行うことが多くあります。
当院では以下のポイントにて子宮内膜症に対応しています。
子宮内膜の血流改善を行います。血流が悪くなりますと、冷えが生まれます。このため、子宮内膜の状態が改善しにくくなります。
子宮の血流を改善するツボに鍼灸施術を行います。
子宮内膜症の方の多くは腰周辺の痛みを伴うことがあります。これは、子宮内部の炎症により、腰周辺の筋肉が固くなるからです。
この状態が慢性的につづくことにより、痛みの悪循環が生まれます。鍼灸施術にてこの痛みの解消を目指します。
自律神経のバランスの乱れが子宮内膜症に影響を与えると言われます。
自律神経とは無意識に身体を適切にコントロールしてくれるシステムです。ストレス、疲れ、頑張りすぎなどで自律神経のバランスは容易に乱れます。
生理周期も自律神経の影響を受けます。このように自律神経のバランスは子宮内膜症の改善にとって重要です。
当院は自律神経のバランスを整えて、子宮内膜症の改善を目指します。
子宮内膜症の改善には、しっかりと対応してあげることが大切です。とてもつらい症状ですが、どうぞあきらめないで下さい。
兵庫県神戸市 NAさん 38歳 女性 会社員
念願だった赤ちゃんを授かり現在妊娠9ヶ月を過ぎました。もういつ産まれて良い段階に入りました。元々、生理痛が重くPMSにも悩まされていたので、妊娠が判った時は本当に嬉しかったです。これも全て横幕鍼灸院の皆様のおかげと深く感謝致しております。
どこの病院に行っても改善する兆しがなく諦めかけてた頃、横幕鍼灸院様に出会いました。一度目の鍼灸治療で効き目を実感し、目の前のモヤモヤがすぅーっと晴れた感覚を今でも鮮明に覚えています。あの感覚があったから、通院も頑張れたんだと思います。
そしてやはり自分の直感は間違っていませんでした。回数を重ねる度にみるみる元気が出てきて、身体がいい方向に進んでいるのがわかりました。身体がラクになると、精神的に穏やかになり毎日が楽しく過ごせる様になりました。鍼灸により身体も心も安定し、妊娠に繋がったのだろうと思っております。
本来ならもっと早くご連絡しなければいけなかったのに遅くなってしまい誠に申し訳ございません。今は早く赤ちゃんに会いたい気持ちと、陣痛に耐えれるかという不安でドキドキの毎日を過ごしてますが、自然の力を信じて頑張ってお産を乗り越えようと思っております。無事に出産を終えたらまたご報告させて頂きます。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
今年になって、急に過敏性腸症候群・逆流性食道炎・めまい・頭痛・疲労感に悩むようになり、あちこちの病院へ行きました。結局、診断名は自律神経失調症。その時、インターネットで検索した結果、横幕先生との出会いでした。
先生は、患者に対していつも、「治るから、一緒に頑張っていこう」と声かけをしてくださり、細々な悩みでも気軽に相談にのってくれます。治療方針にあたっても、しっかりと患者に説明して根拠を話してくれるところが嬉しいですね。
患者をプラス思考、状態をアップするようにアプローチしてくれる先生であると思います。私も半年ぐらいで、めまい、疲労感、頭痛が改善されました。
どうしても人はつらいところがあると、身体は言う事を聞いてくれません。鍼は無限大の治療であると実感しました。鍼の痛みも感じません。先生に出会えた事が何より嬉しいですね。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
土曜日・日曜日も受付・施術しています。
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「壮快2023年4月号」
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