味覚障害とは、本来感じるべき味覚がわかりにくくなったり、消えてしまう状態を言います。味覚障害の症状が進行しますと、何を食べても全く味がわからない場合もあります。
また、本来とは異なる味を感じてしまったり、何も食べていないのにあるべきはずのない味を感じる事があるのが味覚障害の特徴です。
原因としては、食生活の乱れ、特に亜鉛の不足が感じます。年齢による影響も見られます。嗅覚障害と味覚障害を合わせてお持ちの方も、多くみられ、この場合は、風邪などによる影響から嗅覚が落ちる事により、味覚障害が起こると考えられます。
味覚障害の症状は、大変つらく、食事を楽しめない事、料理をきちんと作る事が出来ない事、日常生活に大きな影響を与えます。病院で食事改善・お薬による治療などを行うのですが、改善しない場合も多々あります。「治りません」と言われる方もお見受けします。
味覚障害は大変つらい病気です。なので、しっかりと治療をして、治す事が必要になります。このページでは、つらい味覚障害を治すために、味覚障害の原因・症状・治療について詳しく説明しております。
【目次】
味覚障害は、味を感じなくなったり、本来の味と違う味を感じたりといった、味覚に関する問題を主症状とする障害です。食べ物の味を薄く感じるようになり、味付けが濃くなってしまうことや、口の中に常に苦味を感じることを問題視し、受診に至るケースが多いです。
人が感じる味覚は、大きく甘味、塩味、酸味、苦味の4種類からなるとされています。この味を感じているのは、味蕾(みらい)と呼ばれる細胞です。味蕾は舌の表面だけでなく、軟口蓋と呼ばれる口の上の部分など広い領域に分布しています。味蕾の場所には諸説ありますが、それぞれの味を感じる味蕾は散在していると考えられています。
味覚障害の検査には、これらの甘味や塩味、酸味、苦味をさまざまな濃度で染み込ませた濾紙を使った濾紙ディスク検査が行われます。これによって、どの味覚がどの程度鈍っているのかを確認します。また、舌の上にステンレス製の器具を置き、弱い電流を流すことで舌の感度を調べる電気味覚計が検査に用いられることもあります。
味覚障害の症状といっても、その症状の現れ方はさまざまです。
味覚障害の症状で、料理の味が薄く感じられるといった、味の感じ方が鈍くなる症状は味覚減退と呼ばれます。この症状は重度となると味を感じなくなる味覚消失となって現れます。甘味や苦味といったある特定の味だけを、限定的に感じなくなる場合には、解離性味覚障害と呼ばれる味覚障害の症状となります。
味覚障害の症状であるこの症状は、自発性異常味覚は、味を感じにくくなるのと反対で、何も食べていないのに苦味や渋味を感じることもあります。また、甘いものを苦く感じる、酸っぱく感じるといった本来と違う味を感じる症状は異味症という症状です。一方で、甘いものや酸っぱいもの、どんなものを食べても嫌な味にもなる悪味症という症状が現れることもあります。
味覚障害の症状は自分では気がつきにくいことも多く、作った料理の味が濃いなどと、他者から指摘を受けることで発覚するケースもあります。そのため、味覚障害の症状に気がついたときには、症状が進行してしまっていることも少なくありません。
味覚障害の原因となる疾患の1つとして、まず、偏った食生活による亜鉛欠乏症が挙げられます。亜鉛は人にとって非常に重要な金属であり、亜鉛が不足することで味覚障害や嗅覚障害、食欲不振、鉄欠乏性貧血、生殖機能低下などの障害を引き起こします。
また、舌の表面に起こる炎症である舌炎のような舌自体の異常も味覚障害の原因となります。
脳卒中による神経障害や、顔面神経麻痺も味覚を司る神経を損傷することで、味覚障害を発症することがあります。この神経障害は糖尿病によって引き起こされることもあります。また、糖尿病は腎機能の低下を招き、亜鉛の排出量が増加することで味覚障害の原因へとつながるケースもあります。
その他にも、加齢自体が味覚障害の原因となることもあります。加齢は、味覚を感じる感覚器の機能低下を招くため、60歳から70歳を契機に味覚障害の有病率は高まります。また、加齢に伴って起こることも多い口腔乾燥症(ドライマウス)も味覚障害の症状を引き起こします。
味覚障害に対する治療は、それぞれの原因に合わせた適切な対処が行われます。
味覚障害の原因として多いのは、やはり微量金属元素である亜鉛の不足です。日本人は食事による亜鉛摂取量が多くありません。亜鉛を多く含む食品である海草類や貝類、胡麻、肉などの摂取を心がけるほか、サプリメントなどで補充することも効果的です。
クエン酸やビタミンCには亜鉛の吸収を補助する役割があるため、これらを含む食品を合わせて摂取するのも有効です。また、加工食品などに用いられる食品添加物が亜鉛の吸収を阻害することもあるので注意が必要です。
薬剤の副作用として味覚障害が生じている場合には、同様の効果を持つ他の薬剤に変更することで味覚障害が改善するケースが多いです。その場合には、まず薬を処方してくれている主治医に相談するのが良いでしょう。また、唾液の分泌低下や口腔乾燥症が原因となっているのであれば、口腔内の清潔・保湿を心がけることが大切です。
あきらめがちになる味覚障害ですが、長期間そのままにしておくと、固定化する可能性が大きいのが味覚障害の特徴です。しっかりと治療してあげれば、十分に改善する可能性はあります。どうぞあきらめないでください。
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