文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年1月22日
味覚障害とは、本来感じるべき味覚がわかりにくくなったり、消えてしまう状態を言います。味覚障害の症状が進行しますと、何を食べても全く味がわからない場合もあります。
また、本来とは異なる味を感じてしまったり、何も食べていないのにあるべきはずのない味を感じる事があるのが味覚障害の特徴です。
原因としては、食生活の乱れ、特に亜鉛の不足が感じます。年齢による影響も見られます。嗅覚障害と味覚障害を合わせてお持ちの方も、多くみられ、この場合は、風邪などによる影響から嗅覚が落ちる事により、味覚障害が起こると考えられます。
味覚障害の症状は、大変つらく、食事を楽しめない事、料理をきちんと作る事が出来ない事、日常生活に大きな影響を与えます。病院で食事改善・お薬などを行うのですが、改善しない場合も多々あります。「良くなりません」と言われる方もお見受けします。
味覚障害は大変つらい病気です。なので、しっかりと対処をして、改善することが必要になります。このページでは、味覚障害について詳しく説明しております。
【目次】
味覚障害は、味を感じなくなったり、本来の味と違う味を感じたりといった、味覚に関する問題を主症状とする障害です。食べ物の味を薄く感じるようになり、味付けが濃くなってしまうことや、口の中に常に苦味を感じることを問題視し、受診に至るケースが多いです。
人が感じる味覚は、大きく甘味、塩味、酸味、苦味の4種類からなるとされています。この味を感じているのは、味蕾(みらい)と呼ばれる細胞です。
味蕾は舌の表面だけでなく、軟口蓋と呼ばれる口の上の部分など広い領域に分布しています。味蕾の場所には諸説ありますが、それぞれの味を感じる味蕾は散在していると考えられています。
味覚障害の検査には、これらの甘味や塩味、酸味、苦味をさまざまな濃度で染み込ませた濾紙を使った濾紙ディスク検査が行われます。
これによって、どの味覚がどの程度鈍っているのかを確認します。また、舌の上にステンレス製の器具を置き、弱い電流を流すことで舌の感度を調べる電気味覚計が検査に用いられることもあります。
味覚障害の症状といっても、その症状の現れ方はさまざまです。
味覚障害の症状で、料理の味が薄く感じられるといった、味の感じ方が鈍くなる症状は味覚減退と呼ばれます。この症状は重度となると味を感じなくなる味覚消失となって現れます。
甘味や苦味といったある特定の味だけを、限定的に感じなくなる場合には、解離性味覚障害と呼ばれる味覚障害の症状となります。
味覚障害の症状であるこの症状は、自発性異常味覚は、味を感じにくくなるのと反対で、何も食べていないのに苦味や渋味を感じることもあります。
また、甘いものを苦く感じる、酸っぱく感じるといった本来と違う味を感じる症状は異味症という症状です。一方で、甘いものや酸っぱいもの、どんなものを食べても嫌な味にもなる悪味症という症状が現れることもあります。
味覚障害の症状は自分では気がつきにくいことも多く、作った料理の味が濃いなどと、他者から指摘を受けることで発覚するケースもあります。そのため、味覚障害の症状に気がついたときには、症状が進行してしまっていることも少なくありません。
味覚障害の原因となる疾患の1つとして、食生活による亜鉛欠乏症が挙げられます。
亜鉛は人にとって非常に重要な金属であり、亜鉛が不足することで味覚障害や嗅覚障害、食欲不振、鉄欠乏性貧血、生殖機能低下などの障害を引き起こします。
また、舌の表面に起こる炎症である舌炎のような舌自体の異常も味覚障害の原因となります。
脳卒中による神経障害や、顔面神経麻痺も味覚を司る神経を損傷することで、味覚障害を発症することがあります。
この神経障害は糖尿病によって引き起こされることもあります。また、糖尿病は腎機能の低下を招き、亜鉛の排出量が増加することで味覚障害の原因へとつながるケースもあります。
その他にも、加齢自体が味覚障害の原因となることもあります。加齢は、味覚を感じる感覚器の機能低下を招くため、60歳から70歳を契機に味覚障害の有病率は高まります。また、加齢に伴って起こることも多い口腔乾燥症(ドライマウス)も味覚障害の症状を引き起こします。
当院では以下のポイントにて味覚障害に対応しています。
口の中にある味を感じる細胞及び粘膜の状態が何らかの原因により正常に機能していないことが多くあります。
当院では、これらの機能を改善するツボを刺激することにより、唾液の分泌を含めた口腔内の血流が重要と考えます。
見逃しがちなポイントですが、味覚障害の改善にはとても大切だと考えています。
味覚障害の治療を受けらている方は、免疫力の低下が心配されます。また、味覚障害はストレス・疲れ・頑張りすぎによる免疫力の低下によることも多々あります。
免疫力とは、身体を守ってくれる大切なシステムです。味覚障害を改善するために大切な役割を果たします。
味覚障害のストレス・不安はとても大きいです。この結果、自律神経の乱れが生じることにより、味覚障害の改善が遅くなりやすいです。
味覚障害を改善するためには、自律神経のバランスを戻すことが大事です。
味覚障害はそのままにしておくと、回復が遅くなる傾向にあります。また、時間が過ぎたからと言ってあきらめがちにもなります。とてもつらいと思います。
味覚障害は複数の原因によっておこることが多いです。一つ一つ丁寧に原因を見つけ、対応することが改善には大切です。どうぞあきらめないでください。
Q1.当院の鍼灸治療を受ける前は、どのようなお悩みや気になることがありましたか?
嗅覚・味覚障害
Q2.(上記の状態が)ある事で、どのような嫌な思いをしましたか?
食事で何を食べても何も感じない
Q3.実際に当院の鍼灸治療を受診してみて、どのように感じましたか?
こちらでお世話になるまで複数の病院で治療を受けるも原因不明と言われ改善がみられなかったですが、初めて鍼灸治療を受けた際 すごく丁寧でわかりやすい説明をしていただき安心しました。
治療を重ねていく内に少しずつ感覚が戻っていくのがわかり、今は食事も楽しく感じています。 あきらめず根気よく治療しはげましつづけていただいた先生には本当に感謝です。
Q4.当院へのご意見・ご要望があれば、ぜひお聞かせください。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
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