文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年10月19日
変形性腰椎症(ようついしょう)は、腰椎が変形して腰痛などを引き起こす病気です。体を動かそうとすると腰が痛み、動いている間に痛みが治まることが変形性腰椎症の特徴です。
変形性腰椎症は、腰部全体が痛むこともありますが、臀部(でんぶ:お尻)が痛むこともあります。
変形性腰椎症は、大半は加齢によるものですが、重労働や激しいスポーツ、生活習慣なども原因となります。
腰への負担の積み重ねから、椎間板(ついかんばん)の弾力性が失われ、椎骨に変形が起こり、神経を刺激して痛みが発生するとされています。
変形性腰椎症では、痛みを避けようとするために姿勢がゆがんでしまうこともあります。そうなると、別の部分に痛みが発生したり、体調に変化が現れたりする可能性が出てきます。
変形性腰椎症は自然現象とも言えますが、放置すると、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)を引き起こすことがあります。
変形性腰椎症を改善するためには、変形性腰椎症の症状・原因について知ることが大切です。このページでは、変形性腰椎症でお困りの方のために、変形性腰椎症の症状・原因について詳しく説明しております。
【目次】
変形性腰椎症とは、変形性脊椎症(せきついしょう)の一つで、腰部に起こったものを言います。腰の痛みやだるさ、しびれなどの症状がみられます。
症状は腰をそらしたときに起こりやすいようです。
脊椎(背骨)は30個ほどの椎骨が連なってできています。
椎骨は上の方から、頚椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎、仙椎(せんつい)、尾椎(びつい)と分類され、椎骨と椎骨との間には椎間板というものがあります。
椎間板は中心部がゼリー状になっており、周りは繊維の束でおおわれています。椎間板は衝撃を和らげるクッションのような役割があり、脊椎が動くためには必要なものです。
加齢などで椎間板の弾力性が失われてくると、つぶれてきて椎骨と椎骨の間が狭くなり、椎骨同士が摩擦ですり減ってきます。そうすると背骨を支えるために、骨の一部がトゲのようにつきだしてきて骨棘(こっきょく)というものが作られます。この骨棘が神経を刺激して痛みが現れます。
このように椎骨の変形や、骨棘による神経刺激による痛みが発生するものを変形性脊椎症と言い、そのうち腰椎に起こったものを変形性腰椎症と言います。腰部は体重を支える場所であるために大きな負担がかかり、背骨の障害が発生しやすいと言われています。
変形性腰椎症は、加齢が原因となることが多く、40歳以上の男性に多くみられます。また、重労働や激しいスポーツなども原因となるので、それらを経験した人は若いうちに発症することもあります。女性の場合は、更年期障害の一つとして起こることがあります。
変形性腰椎症の症状としては、次のようなものがあります。
朝起きようとしたり、何か動作を始めようとしたりするときに、腰や臀部に強い痛みを感じ、動き続けていると痛みが治まってくるのが、変形性腰椎症の特徴です。
また、入浴中は腰が温められ血行が良くなるので症状が和らぎ、腰を冷やすと悪化します。
変形性腰椎症で腰の痛みがあると、痛みを感じる姿勢を避けようとするため、姿勢がゆがんでくることがあります。足のしびれや冷えなどを感じ、腰が曲がってくると、立っていることもつらくなります。
変形性腰椎症は鈍痛(どんつう)が多く、年齢のせいだと思って放置される方も多いのですが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症という合併症を引き起こすこともあります。合併症を引き起こさないためにも、変形性腰椎症の対応をきちんと行うことが大切です。
レントゲン検査で骨棘が確認されると、変形性腰椎症と診断されます。強い痛みやしびれがある場合は、MRI検査で神経が圧迫されていないかを確認します。
検査で骨棘が認められ、変形性腰椎症と診断されても症状のない方もいらっしゃいます。
変形性腰椎症は加齢による自然現象であることが多いため、基本的には、手術ではなく保存療法で症状を和らげていきます。
ただし、症状が重く日常生活に支障がある場合には、骨棘を除去したり神経の通路を広げたりする手術を行うこともあります。
変形性腰椎症の対応として、生活の中に取り入れることのできるトレーニングや体操もあります。
(1)運動療法:腰を支える力の強化、老化防止、ストレス解消、肥満解消
(2)温熱療法:腰部の血行改善
(3)薬物療法:痛みの緩和
(4)神経ブロック注射:特に痛みが強い場合に、神経に直接注射をする
(5)牽引療法:関節のすき間を広げて、神経の圧迫を和らげる
(6)装具療法:腰の保護、動きの安定、負担・痛みの軽減、背骨の矯正
(7)電気療法:痛みの軽減、血行改善
変形性腰椎症は、腰をそらした状態のときに症状が出やすいと言われています。症状が出やすい体勢はとらないようにしましょう。腰に強い負担をかけるような動きも避けましょう。
同じ姿勢を続けると変形性腰椎症になりやすく、安静にしすぎると筋肉が弱ります。安静にしているよりも積極的に体を動かした方が、より早い回復が望めることが確認されています。無理のない程度に体を動かしましょう。
また、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠、ストレス解消も心がけましょう。健康的な生活は老化防止につながり、変形性腰椎症の予防対策になります。
当院では以下のポイントでぎっくり腰を施術します。
変形性腰椎症の場合、大きな痛みを伴うことがあります。これは変形によって、血流が悪くなり、筋肉が固くなることによることが多々あります。
当院の鍼灸施術は筋肉の緩和が得意です。まず、筋肉の緊張をとり、痛みの改善を目指します。
変形性腰椎症の方を診させていただきますと、血流の悪い方が多くみられます。この結果、神経の伝達、免疫力の低下につながります。
この悪循環により、改善が遅くなることがあります。内蔵機能を含めた全身の血流の改善を行います。
変形性腰椎症のため自律神経のバランスが乱れることが多くあります。自律神経のバランスが乱れますと、自律神経失調症の症状も出やすくなります。
自律神経のバラスンの乱れは、血流を悪くし、痛みのレベルを上げていきます。
自律神経のバランスを整えることは変形性腰椎症の改善に大切であると考えます。
変形性腰椎症は痛みを伴い、生活のレベルを引き下げます。大変おつらいと思います。
変形性腰椎症は早期の対処が早い改善につながります。どうぞお一人で悩まずお気軽にご相談ください。
大阪府大阪市 KSさん 49歳 男性 会社員
寝てても、立ち上がっても、何をしてても臀部から足の指先まで激痛と痺れがあり、たまらず整形外科で診察してもらうと、腰痛すべり症と診断され、腰椎の一部が前方へずれているので神経を圧迫しているのが痛みの原因と言われました。
しかし、腰椎すべり症は治る事はないとも言われました。「では、一生この痛みは消えないのでは?」と整形外科の先生に問うとあいまいな事しか言われず、非常に不安になりました。
その時の治療方法は、牽引治療のみでした。数回通い続けましたが、一向に回復の兆しも見られませんでした。痛み止めの注射も薦められましたが、断りました。
不安な状態のまま、ネットでいろいろと検索していくうちに、横幕鍼灸院に辿り着き”ここしかない”と思い早速予約をとって診ていただくことになりました。
土曜日・日曜日も受付・施術しています。
当院は完全予約制です
078-891-3590
「壮快2023年4月号」
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