四十肩・五十肩は正式には、肩関節周囲炎と言います。
肩関節周辺に違和感が生じ、その後徐々に痛みが大きくなったり、場合によっては肩が動かせなくなったりします。
四十肩・五十肩の症状が強くなりますと、服を着る、寝返りを打つ、食事の準備をする、洗濯をするといった日常生活に大きな支障をきたします。
病院で治療を受けるのですが、いつまでたってもなかなか治らない方も多くおられます。
四十肩・五十肩の痛みのため、精神的にうつ状態になることも珍しくはありません。
四十肩・五十肩を治すためには、四十肩・五十肩について詳しく知ることが大切です。このページでは、四十肩・五十肩を治したい方のために、四十肩・五十肩の症状・原因・治療について詳しく説明しております。
【目次】
四十肩・五十肩とは、発症した年代によって呼び方が異なるだけで、どちらも同じ「肩関節周囲炎」という病気です。
中年以降に痛みが襲う病気と思われていますが、実際には年々低年齢化しており、20代、30代でも四十肩を発症しています。
発症原因がはっきりしていないために、普通の肩こりや首こりから来る痛みを「四十肩」と思いこんでしまったりする人もいます。
肩から腕のつけ根部分まで痛みが出るのは似ていますが、肩こりの筋肉の痛みと異なり、四十肩・五十肩は肩関節の炎症です。
四十肩・五十肩は普段の生活の動作がしづらくなったり、ちょっと動かしたときに急に痛みが生じたりすることで「あれ?肩こりとなんか違う?」と症状に気づくことが多くあります。
急な痛み以前に、重たいような鈍いような感じがあったり、肩こりが長く続くことが気になったりしていても、日常生活に困らなければ、特に対策を取ることもなく過ごしてしまいがちです。
そのため、ひどく痛みを感じたときには、腕が上がらないなどの症状が見られるようになっていることも多いのです。
四十肩・五十肩は、肩関節の炎症が引きおこす激しい痛みを伴い、寝ていても激痛に襲われることがあります。
着替えもうまくできず、ボタンがかけられない、腕が上がらない、風呂で髪が洗えない、背中が洗えない、髪をとかせない、洗濯物が干せない、カバンが持てないなど、日常生活もままならないほどの痛みに苦しむこともあります。
わざとオーバーにしているのではないかと思えるほど腕が上がらないこともあり、その痛みは小康状態を繰り返しながらも、全快するには1~2年ほどかかることも少なくありません。
四十肩・五十肩の症状は、肩から腕にかけての痛みと、腕の動きが制限されることにあります。
前日まで「肩こりが続いているな」ぐらいに思っていた不快な痛みが、翌日には急に片方の肩に激しい痛みがおこり、腕が横にも上げることができなくなるほどです。
左右同時に発症することはまれで、片方に発症します。
しかし、片方がなったから残りの片方はならないというものではなく、時間差で残りの片方も発症してしまうことがあります。
四十肩・五十肩と呼ばれても、肩だけが痛いのではなく、肩上部から腕にかけて痛むのが特徴です。首から肩にかけて痛いと感じるのは、首が原因の場合です。
首・肩・腕と一連のつながりがあるため、痛みのもとがどこかわかりづらいときもあります。激痛に悩まされて、どこが痛いのかわからないようなときには、整形外科に行って四十肩・五十肩であるのか、他の疾患の可能性があるのかみてもらいましょう。
肩や腕に痛みが生じても、腕を上まで上げることができれば四十肩・五十肩とは診断されません。
腕関節の可動域が制限される(痛みで腕が上がらない)のが、四十肩・五十肩と言われます。骨折や脱臼(だっきゅう)、リウマチもない、外傷や特別な病気もないのに激しい痛みで腕が上がらないのが、まさに四十肩・五十肩です。
40代から60代までに多く見られますが、最近では、20代30代でも珍しくありません。しかし、誰でもなるものではなく、全人口の2~5%の割合で発症すると言われているので、100人に2~5人がかかることになります。
四十肩・五十肩の原因は、まだはっきりとしていません。ずいぶん古くから四十肩・五十肩という症状はありました。
平均寿命が短かった時代には「加齢によるもの」とされ、四十肩・五十肩を発症すると長命の証拠だと言われていました。
しかし、現代のように、まだまだ働き盛りの年代で四十肩・五十肩を発症すると、日常生活の中でかなり動きの制限を強いられることになります。
整形外科分野の検査技術の進歩により、少しずつ四十肩・五十肩の発症メカニズムが解明されてきました。
筋肉や関節の組織や血行が加齢によって変化し、肩周辺の特定部位に異常を生じることで、炎症がおこると考えられています。炎症がおこる部位と特徴によって、3つに分けることができます。
① 上腕二頭筋の腱炎(腕の筋肉の先につながる腱が炎症をおこして発症する)
② 腱板の損傷・断裂(二の腕の骨先の腱板が広い範囲で損傷または断裂して炎症をおこす)
③ 肩峰下滑液包炎(けんぽうかかつえきほうえん)及び石灰沈着(鎖骨近くの肩峰の下、肩峰下滑液包が炎症をおこしたり、石灰沈着したりして痛みが生じる。)
難しい発症メカニズムになりますが、これらの原因に加えて、普段の生活で肩に負担をかける動作や急激な運動、ストレスなどの要因が重なって発症のきっかけを作っていると言われます。
簡単に一言で言えば、肩関節が固まってしまい、関節の周囲に炎症がおこることで、四十肩・五十肩を発症するのです。
どのような原因がきっかけになっても、普段から肩関節をあまり動かさない、同じ姿勢を長時間取り続けることなどが、四十肩・五十肩発症の共通点になっています。
四十肩・五十肩の治療は、症状に適した治療をすることが大切です。
激しい痛みが続いたり、腕が上がらなかったりして生活に支障があるときなどは、自己判断するのではなく、整形外科の検査と診断を受けましょう。
一般的に、四十肩・五十肩は「肩関節周囲炎」と言われますが、同じような症状に思われても、ちゃんとした治療を必要とする「石灰性腱炎(せっかいせいけんえん)」や「腱板断裂(けんばんだんれつ)」などの場合もあります。
自己判断は、治療を遅らせることにもなり、痛みの解消までに時間を要することになるので、きちんと診断してもらいましょう。
四十肩・五十肩であると診断された場合の治療方法は、次のとおりです。
①痛み止め、鎮痛剤の服薬で痛みを和らげる
②ヒアルロン酸、ステロイドなどの注射で痛みを改善し動きを和らげる
③ストレッチや体操などのリハビリを行い、腕関節の動きをスムーズにする
①②の服薬や注射は、根本的な治療方法ではなく、一時的に痛みを取り除く治療方法です。以前より、四十肩・五十肩は放っておけば治ると言われていますが、痛みが治まったとしても完治したことにはなりません。
痛みで腕を動かさずにそのままでいると、腕を動かせる範囲は狭いままになってしまいます。完治させるためには、整形外科で勧めるストレッチや体操などのリハビリを継続することが必要になります。
若いうちに四十肩になったから回復が早いとか、50代後半で五十肩になったから回復が遅く重症になるというようなことはありません。
痛みや症状、完治までの期間などはそれぞれ異なります。発症の年齢は回復には関係なく、適切な治療を継続的にできるかによって変わってきます。
整形外科で定期的に行うリハビリに通院できない場合には、自宅で継続したストレッチなどのリハビリを続けることが、完治への近道になります。
四十肩・五十肩の痛みは大変つらいです。治るのに長くかかり、不安感がつのる方も多くおられます。四十肩・五十肩は、原因を見つけしっかりと治療すれば治る病気です。どうぞあきらめないでください。
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