膠原病とは、単一の病名ではなく、1942年に米国のクレンペラーという病理学者が考案した新しい病気の概念です。
いくつもの臓器で病変が起こり、病巣の中心がどこなのか特定できない症状があります。全身をめぐる結合組織が主体となる複数の疾患を総称して、膠原病といいます。
膠原病といわれる病気には、全身性エリテマトーデスや関節リウマチ、皮膚筋炎などのように従来からある代表的なもの、それにシェーグレン症候群やベーチェット病、高安動脈炎、ウェゲナー肉芽腫症やサルコイドーシス、成人スティル病、好酸球性筋膜炎など複数の病気が含まれます。
膠原病に関連した疾患の多くに対して厚生労働省は、難病の指定をしています。治療法にステロイドが導入されて以降、治療成績は画期的に改善され、5年生存率は40%以上の伸び率となりました。しかしながら膠原病を発症する原因は現在も不明のままで、副作用の問題などもあり課題は多く残されています。
膠原病の症状に共通するもののひとつは、リウマチ性疾患です。全身で関節の痛みが頻繁に起こります。
風邪の初期症状にみられる関節の痛みと似ていて、よく間違われます。風邪と違うのは、1か月経ても症状が治まらず、さらに起床時に指の関節がこわばる、腫れるなどの症状も出てくることです。
自己免疫疾患も膠原病の症状のひとつです。発症のきっかけとなるリンパ球や抗体の存在があります。
それらは、感染症などで侵入してきた悪質な菌やウィルスと戦う、味方であるはずの血液中の組織まで攻撃するという誤作動をおこしてしまいます。
膠原病のもう一つの症状は、結合組織疾患です。細胞などの組織を結合させる膠原繊維は、血管や筋肉、各臓器など体内の至るところにあります。栄養の運搬や代謝の促進、老廃物を排出するなど、身体のために活動をしています。ところが結合組織に異変があると、複数の臓器に広く症状がまわるのです。
膠原病の原因は、今のところ特定できているわけではありません。ただ要因として、発症しやすい環境と免疫の異常、また体質的に発症しやすい条件など複合的に揃った場合、発症へとつながるようです。
膠原病を発症する傾向が強いのは、中年のしかも女性の方です。ちょうど女性ホルモンが減少し、更年期障害などが出やすい時期にある世代ではありますが、どのような因果関係があるのかはわかっていません。
しかし要因として、妊娠や出産の経験がある、強いストレスを抱えている、美容整形術でシリコンなどの物質を体内に注入している、それから感染症や外傷、外科手術の既往歴があることなどが指摘されています。
体質として、善玉の細胞まで攻撃するといった免疫システムに異常がある方は、膠原病を誘発しやすいといえます。なぜ攻撃するべき対象か否かの判断を誤ってしまうのか、そのメカニズムはわかっていません。本質的なものと言ってしまえば、それまでです。
環境要因として、紫外線を浴びることが膠原病を発症させるきっかけとなる場合もあるようです。なぜ紫外線が悪いのかは不明ですが、紫外線は浴びすぎると皮膚がんなどの原因ともなり注意喚起が言われていますので、細胞組織にも何らかの影響を与えていることが考えられます。
膠原病の治療には、薬による治療が効果を上げてきました。ただ、いくつもの副作用があることがデメリットとしてあります。
骨粗鬆症や糖尿病、動脈硬化症を誘発するなど、決して軽いものではありません。膠原病の症状がどのくらい深刻かを考慮する必要があります。
免疫抑制剤が適用されることもあります。一般的な服用量で効果が得られない場合は、点滴による療法もあります。
膠原病は、難病の指定を受けているものが多数あり、総合病院内でも「膠原病内科」とこの疾患群に特化した科が独立しているところもあります。このことからもわかりますが、基本的に難治性の傾向が強いといえます。
しかし、少しずつ発症に関する事実が解き明かされており、関節リウマチにおいては、新しい治療法が、日本国内でも効果をあげていると報告されています。膠原病の原因が明確になるにつれ、効果の期待できる新治療法がさらに開発されるはずです。医療研究の成果が待たれるところです。
治らないと言われる膠原病ですが、特に自律神経のバランスを整える事が効果的です。膠原病に対する自律神経の治療は、病院でも見逃されている点です。
薬による膠原病の治療が一般出来ですが、できる限り薬の量を減らし、副作用が少なくしたいものです。膠原病は、しっかりと治療をすれば良くなる病気です。
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