文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年3月25日
腰椎ヘルニアは腰椎椎間板ヘルニアともいい、よく耳にする「ぎっくり腰」は、その症状名のひとつです。
椎間板(ついかんばん)とは、腰椎と腰椎のつなぎ目にあり、ぶつかりあう衝撃を吸収して和らげる役目を持ちます。
中心には髄核(ずいかく)があり、周りを繊維輪軟骨(せんいりんなんこつ)が包みこみ保護しています。
椎間板は24個ありますが、それぞれの定位置からずれて突出してしまった状態が、椎間板ヘルニアです。腰痛に加えて、下半身がしびれるという症状が出ますので辛い思いをします。
腰部は身体を支える大切な部位です。痛みがあると生活に支障が出てきます。
腰椎ヘルニアを改善するためには、腰椎ヘルニアの症状・原因について知ることが大切です。このページでは、腰椎ヘルニアを改善したい方のために腰椎ヘルニアの症状・原因について詳しく説明しております。
【目次】
腰椎ヘルニアとは、腰椎という骨と骨をつなぐ椎間板が摩耗などで傷つき、本来のハリや弾力性を失い、位置がずれることで生じる腰の病気です。
激しい腰の痛みを訴える方の中で、20~30%の方が腰椎椎間板ヘルニアである可能性があります。
腰の痛みや下半身がしびれるのは、本来の位置からはみだした椎間板が坐骨神経を圧迫するために起こります。腰は身体を動かすための要所でありますから、日常生活で家事をする場合や物を持ち運びする仕事、スポーツなどと使われるシーンは多いのです。
腰は体重を支えていますし、重力もかかりますので、立っているだけでも負担になると考えられます。そこへ荷物の重さも加わり作業をするとなると、年齢とともに疲弊していくのは当然で、いたわる必要のある部位だといえます。
腰椎ヘルニアの症状は、どの位置の椎間板が傷んでいるかで異なってきます。5か所ある腰椎のうち、下の位置になるほど負担が大きくなり、症状は出やすくなります。
医療機関で検査を受ける際には、的確に何番目の腰椎が悪化しているのかを突き止めることが肝心です。
上部での症状は、腰の上のあたりやそけい部(足のつけ根の部分)に痛みやしびれ、だるさを感じます。もう少し範囲が拡がりますと、中部では太腿の前部分にも痛みやしびれが生じてきます。
腰の部分で最も傷みやすいのが、4番目と5番目の腰椎間です。
この部分での症状は、臀部(おしり)から太腿のサイドにかけて、また膝下や脛(すね)という広範囲に及んで痛みやしびれが現われるようになります。
足の親指や足首が思うように動かず、歩くのに不便を感じるケースも出てきます。
5番目の腰椎の下に仙骨という部分があり、その辺りに出現する症状としては、臀部(おしり)の中心から太腿の裏側、ふくらはぎにかけての痛みやしびれが出てきます。またかかとや足の裏、小指まで範囲が拡がることもあります。
腰椎ヘルニアの原因としては、「腰を酷使しすぎている」ということが考えられます。しかし仕事や生活において、使わないわけにはいかない方が多いと思われます。
座りっぱなしのデスクワークや運転手の方、荷物を動かす作業やスポーツ選手などの職業では仕方のないことです。
また姿勢の悪さや、極端にひねるなどのむりな動きは腰を痛める原因となります。正しい姿勢をとらないと、偏った力のかかり方をして骨格に歪みが生じます。
歪みを元の定位置に戻すことができれば圧力は分散され、腰への負担は減ります。
加齢も原因のひとつです。骨は若い頃よりも脆くなりますし、とくに閉経後の女性は骨粗鬆症(こつそそうしょう)を発症する方が多いように、カルシウム不足になります。
椎間板も骨と同様に歳を取ると弾力がなくなり、つぶされて薄くなることもあるのです。
腰椎ヘルニアの対応は、まず安静にすることです。症状が出てから3日間は、とにかく動かさないようにします。
炎症がある部分は、冷やすのが基本です。温めることは逆に悪化させますので、3日目まではお風呂も我慢しましょう。
場合によっては、MR検査などで精密に調べてもらってから対応する必要もあります。
激しい痛みに対しては、ステロイド剤や抗炎症剤などの内服薬や、硬化した筋肉をやわらげる筋弛緩剤を用います。注射によるステロイド剤や麻酔に類する薬剤で、痛みを緩和させる場合もあります。
痛みの度合によっては、切開しヘルニアを除去する外科手術の方法も適用されます。顕微鏡や内視鏡を使用して、切開口を最小限にとどめることはできます。
しかし脊椎という部位は脊髄や重要な神経が集中しており、手術の難易度は高くなります。後遺症などのリスクが大きく、事前に充分な説明を受けてから判断するべきでしょう。
新しい治療法としては、レーザー照射術があります。針を通してレーザーを当てる術ですので、患部をメスで切ることもなく従来の外科手術よりも負担は減ります。
腰椎ヘルニアは早期の対応が大切です。当院では以下のポイントで腰椎ヘルニアの改善を行います。
腰椎ヘルニアは腰周辺の筋肉を過緊張の状態にします。このため、神経の圧迫が強くなることが多くあります。この結果、痛み・麻痺が強くなります。当院ではまず、腰周辺の痛みの緩和を行います。
腰椎ヘルニアの方の場合、血流が悪くなり神経の伝達・改善が遅れることが多くあります。腰のみではなく全身の血流を改善することが大切です。特に、足の冷えが強くなっている方にはとても重要です。
自律神経のバランスが乱れると腰椎ヘルニアが起こりやすいです。ストレス・疲れなどにより自律神経のバランスは容易に乱れます。
見逃しがちな問題ではありますが、自律神経のバランスを改善することにより、症状の改善が見込まれます。特に長い間腰椎ヘルニアにお困りであった方には重要です。
腰椎ヘルニアはしびれ・痛み・まひを伴う大変つらい病気です。病院で手術しかないと言われるととても不安になる症状です。痛みのために、うつ症状を引き起こす方さえおられます。
腰椎ヘルニアの場合、まずはあわてない事です。
腰椎ヘルニアは原因を見つけ、しっかりと対応することが大切です。どうぞあきらめないでください。
兵庫県神戸市東灘区 HKさん 49歳 女性 公務員
右足の痛みが辛く、初めて鍼灸治療を受けました。
整形外科で腰椎椎間板ヘルニアと診断され、神経根ブロック注射の治療を受けましたが、痛みが引かず、このまま治らない場合は、骨を削ってヘルニアを取り除く、大変大がかりな手術をするしかないと宣告されました。
横幕先生のところへ、何とか治りたい一心でお電話しました。鍼は初めてでしたが、2回目からは慣れ、リラックスして、安心して治療が進みました。
私の症状について毎回細やかに聞き取りしてくださり、丁寧に治療してくださいました。
必ず治ると言う事と、その根拠として、体の仕組みについて、現在の症状についてお話し下さいました。
治すことに目標を持つことも指導して頂き、現在は手術もしなくて良かったです。夜中になると痛かったこともウソのようです。
思いがけず長期に休んでしまった職場復帰の際も、スタッフ全員の方にご心配して頂き、とても励みになりました。ありがとうございます。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
兵庫県神戸市灘区 KEさん 30代 女性 主婦
10代の時から、腰痛で整形外科のお世話になる事が多かった私。坐骨神経痛や腰部椎間板ヘルニアと、診断され(横幕先生によると、ヘルニアではなく、ぎっくり腰だったようです)。
牽引・温熱・ローラー(ウォーター)ベッド、ブロック注射や投薬など、手術以外の一般的な治療は受けたと思います。治療が効かないならまだしも、かえって痛みが増す時もあり、薬や注射も全く効かないので、気休めにもなりませんでした。
痛みが、一定のラインで落ち着いている状態なら、『腰痛と上手くつき合えばいい』と思って、日々過ごしていました。今年1月、片付けをしている時、腰が強く痛み、右足が思うように上がらなくなりました。
8年くらい前に、腰部椎間板ヘルニアと診断された時と、症状と痛みの種類が似ていました。(今回はしびれはありませんでしたが。)整形外科に行って、効き目のない治療に時間とお金を費やしたくなくて、1週間我慢しました。
でも、日にち薬では無理だと感じ、仕事にも影響があったので、鍼治療を受けてみようと思いました。初めて横幕先生に鍼をして頂いた後、痛みがずいぶん和らぎ、足もしっかり上がったことを、今もはっきりと覚えています。
たった1度の治療で、こんなにも楽になった事がなかったので、身体が楽になったのはもちろん、気持ちまでぱあっと明るくなりました。私の中で、一番つらかった腰痛以外にも、鼻づまり・肩こり・時々感じていためまいまで治療をして頂いています。
カゼを引く前に、体調を整えて頂いていることもあり、寝込むことがなくなりました。先生方に診て頂くようになってから、体調が上向いているのを感じます。私には、西洋医学より、鍼の方が合っているなぁと思います。これからも宜しくお願いいたします。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
兵庫県神戸市中央区 OYさん 24歳 女性 介護職
いろいろな病院に行きましたが、ヘルニアの痛みがとれず整形外科の先生から安静が一番だといわれ、仕事もしばらく休み、家で安静にしていました。
何日たっても腰の痛みは治らず、何とかならないかという思いで、インターネットで調べここの病院を見つけました。
針治療などしたことがなかったのではじめは恐かったのですが、一つ一つ丁寧に今の体の状態を教えて下さり、体のつらかった痛みをとってもらい、辛かった毎日が楽しくすごせるようになりました。
私は病院や医者が嫌いでしたが、先生にあえて嫌いじゃなくなった様に思います。これからも、仕事の合間に来させて頂きたいと思っています。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
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