文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年4月15日
慢性の炎症性皮膚疾患に乾癬という疾患があります。尋常性乾癬の「尋常性」には「ありふれた」という意味です。乾癬は症状などによりさらに細かく分類されますが、なかでも最もよくみられる種類は「尋常性乾癬」と分類される種類のもので、乾癬を患っている方の約9割が尋常性乾癬です。
尋常性乾癬は皮膚が赤くただれたようになり、その部分の皮膚がフケのように剥がれ落ちたりする皮膚の疾患です。痒みや痛み、腫れなどを伴うこともあります。尋常性乾癬は精神的な負担も大きい症状です。
このページでは、尋常性乾癬でお悩みの方に尋常性乾癬の症状・原因について詳しく説明しております。
【目次】
尋常性乾癬の症状には、主に以下のような症状があります。
これらが尋常性乾癬の代表的な症状ですが、このような症状の部分にかゆみを感じる方が約半数いらっしゃるといわれています。また、爪や関節に症状があらわれる方もおり、爪の表面に小さな凹凸が生じたり、爪が浮き上がって剥離したり、爪が厚くぼろぼろと落ちたり、関節に痛みや腫れなどが生じることもまれにあります。
尋常性乾癬の原因はまだはっきりとわかっていないものの、遺伝的な要因と環境要因が関係していると考えられています。
遺伝的な要因とは尋常性乾癬になりやすい体質のことで、何らかの原因で免疫機能が異常をきたし、異物ではなく自分自身を攻撃することによる「自己免疫反応」が生じている可能性があります。
環境要因とは、不規則な生活や食事などの生活習慣、肥満、ストレス、感染症、服用している薬、皮膚への刺激などです。特にストレスは自律神経の乱れを生じることによって尋常性乾癬の症状を引き起こす大きな原因となります。
これらの要因が複雑に関わり合って、尋常性乾癬が発症すると考えられています。
尋常性乾癬の皮膚症状があらわれている部分では、皮膚が厚くなっています。これは、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が異常に活発になり、皮膚の細胞が増えて厚く積みあがっているためです。この積み重なった表皮がぼろぼろとフケのようにはがれ落ちる症状へとつながります。
内服療法(飲み薬)
外用療法を行っても尋常性乾癬が改善しない場合、内服療法の実施や、内服療法と光線療法と組み合わせることにより皮膚症状の改善を目指します。中等症~重症の尋常性乾癬の方に選択されることが多い治療方法です。
注射・点滴療法(生物学的製剤)
2010年に登場した比較的新しい治療方法です。他の治療方法で効果がみられない場合に用いられ、注射や点滴などを投与することにより尋常性乾癬にかかわるサイトカイン(細胞から分泌される低分子のたんぱく質)を抑制する方法になります。
尋常性乾癬では、ひとりひとりの症状やライフスタイルに適した方法を選択することが重要です。
尋常性乾癬とは、皮膚が赤くなる、盛り上がる、その部分がフケのように剥がれ落ちる、といった特徴的な皮膚症状がみられる慢性の炎症性皮膚疾患です。尋常性乾癬が発症する原因もまだはっきりとは明らかになっていません。
尋常性乾癬は皮膚症状のため周囲から誤解を招いてしまうことも少なくなく、周囲の目が気になる方や、それによってつらい思いをしている方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、尋常性乾癬は決して人にうつる病気ではありません。
当院では薬を使わずに尋常性乾癬の改善を行います。尋常性乾癬でお困りの方の多くは体質的に皮膚が弱くなりやすい傾向があります。特にストレス・頑張りすぎ・生活習慣の乱れにより自律神経のバランスが乱れている方が多いです。
自律神経のバランスを整える事がとても重要です。自律神経の交感神経が慢性的に強くなっている状態を改善していきます。各人によって効果的なツボを選んで、鍼灸施術を行います。
現在、お困りのかゆみなどに代表される尋常性乾癬の症状を早急に改善しながら、根本的な原因である体質改善を合わせて行う事が重要です。
このため、食生活・睡眠を含めた生活習慣指導を合わせて行っていきます。
尋常性乾癬は、適切な対応を行うことにより症状の改善が大いに期待されます。また、生活習慣や精神的なストレスを改善することによって尋常性乾癬の症状をコントロールできる可能性があります。
尋常性乾癬は肉体的にも、精神的にもおつらい病気です。どうぞお一人で悩まないでしっかりと改善していきましょう。
土曜日・日曜日も受付・施術しています。
当院は完全予約制です
078-891-3590
2024年12月31日(火)から2025年1月3日(金)まで冬季休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承のほどお願いいたします。
「壮快2023年4月号」
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