文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年1月28日
外科的な手術を受けると、身体に傷ができます。この傷自体は時間が経つとともに治っていきますが、違和感や痛みがいつまでも残ってしまう場合があります。
このような場合の手傷跡の痛みは、目に見えてわかる異常が見つかりません。
そのため、多くの場合「手術とは関係がない原因不明の痛み」とされてしまいます。
手術跡の痛みは、生活に支障がなければ、それほど心配する必要はありません。
しかし、「いつまで痛みが続くのか」「どうして痛むのか」など、手術跡の痛みに関して感じる不安は、ストレスや疲労の原因になってしまいます。
手術跡の痛みを気にしすぎる必要はありませんが、我慢できないほどの痛みを感じたり痛み方の変化を感じたりすることもあります。
このページでは、手術跡の痛みでお困りの方のために、手術跡の痛みの原因や対処法について詳しく説明しております。
【目次】
手術時より体重が増えたことで、皮膚が引っ張られて痛みを感じる場合があります。減量して様子を見ましょう。
手術時に微小な神経を傷つけてしまった可能性があります。この痛みは、「神経障害性疼痛」と呼ばれ、「ジンジン」「ビリビリ」とした痛みを感じる方が多いようです。
血行不良により痛みを感じる場合があります。普段は何も感じないのに、寒くなると手術跡の痛みを感じるような場合は、「冷え」が原因と考えられます。
手術時の心理状態(不安や恐怖)や術後の痛みが忘れられない記憶として残ってしまった場合、それが影響して手術跡に痛みを感じる場合があります。手術跡に意識が向かないように気分転換をしてみましょう。
寒い・季節の変わり目・湿度が高いなどのときは、痛みを感じやすい傾向にあると言われています。
「手術跡が痛い」と医師に伝えるときのポイントがいくつかあります。
見た目に異常がある場合は伝えやすいのですが、そうでない場合、自分が感じている手傷跡の痛みを正しく伝えることは、とても重要な事です。
以下に挙げるようなポイントをふまえて、自分が感じている手傷跡の痛みを客観的に整理してみましょう。そうすることで、症状に応じた治療につなげることができるでしょう。
血液の循環がうまくいっていない可能性があります。患部を温めましょう。
肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)又はケロイドという状態が考えられます。ズキズキした痛みやかゆみを伴います。
手術跡の痛みを消すためにペインクリニックなどを受診される方も多いです。
しかしながら、時間の経過した場合などはなかなか痛みが消えにくいケースが多いのです。検査でも特に問題がありませんので、とてもつらいです。
手術跡の痛みの原因として、皮膚と皮下組織の癒着の問題があります。通常、皮膚と皮下組織の間には余裕があります。このため、皮下組織が多少動いても影響はありません。
ところが、手術跡の痛みをお持ちの方の場合、皮膚と皮下組織の間に炎症などを起こして、癒着している場合が見受けられます。
本来ならば影響の受ける事のない皮膚が刺激されます。
皮膚はとても敏感な部分です。皮膚と皮下組織の癒着により、皮膚の緊張が生じ、痛みを発症している場合が考えられます。手術跡の痛みをお持ちの方で、手術跡が盛り上がっている場合の方などはこのケースが考えられます。
当院では、手術跡の痛みをお持ちの方に対し、皮膚と皮下組織の間の癒着を取り除く施術を行っております。皮膚の緊張を和らげることにより、手術跡の痛みを改善して行きます。
病院でも問題がない、どんな対処をしても痛みが取れない方には有効なことが多いです。手術跡の痛みは、ご本人でなくてはその辛さがわかりにくい症状です。原因を見つけ、しっかりと対応することが大切です。どうぞあきらめないでください。
土曜日・日曜日も受付・施術しています。
当院は完全予約制です
078-891-3590
2024年12月31日(火)から2025年1月3日(金)まで冬季休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承のほどお願いいたします。
「壮快2023年4月号」
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